【私の趣味】 [鳥取県医師会報に掲載された文です。]
♪ 人生ミュージカル ♪
ミュージカルと小生との関わりは一体いつ頃からなのか、ハテ・・・。高校時代に授業 をサボって、何気なく見た映画「マイフェアレディ」に魅せられたことは事実だ。オードリー・ヘプバーンの魅力に虜になったこのミュージカル映画では、ロンドンのコヴェント・ガーデンも印象的で、若きヘプバーン扮するイライザの父がここで歌う「運が良けりゃ」にあやかって、いつか行ってみたいとの願望が潜行していった。
1964年の封切りから、25年後、第1回鳥取市勤労青年海外研修団に、 当時の中央病院長、岩宮 緑先生の推薦をいただいてロンドンにも行ったが、到着した翌日の昼食会場に着いてみれば、何とそこはコヴェント・ガーデンであった。ロンドン風中華料理の昼食をさっさと済ませ、しばしの時間を「運が良けりゃ」を歌いつつ、大道芸や骨董品などの露天で楽しんだことを、昨日のように思い起こす。
さらに、1997年秋は全国自治体病院協議会欧州医療施設視察団員としてロンドンにも宿泊した。
自由行動が許されていたので、夕方、賛同する仲間と共に、チューブこと地下鉄に乗り、コヴェント・ガーデンで降り、界隈の雰囲気に浸った。そして、近くにあるニュー・ロンドン・シアターに入った。
目的は、ミュージカル「キャッツ CATS」であり、出発前にチケットの手配を済ませていた。
ロンドンのオリジナル CATSの前に、日本の劇団「四季」のキャッツを体験し、家族の皆が大好きになっていた。1993年7月11日、学校の第2・4土曜日が休日になったことを活用して、旧大阪難波球場に設けられていたキャッツ・ドームでの観劇が初体験であった。男3人は大阪城ホールでのスター・ウォーズのショーを狙ったが完売とのことで、女2人の押すCATS に決定した。
驚いたのは、当時小4の男、中3の女、高1の男、妻と小生の5人共が、「とても良かった!」で一致したのだが、何が良かったかについては、皆がバラバラ。ということは、なるほど、年齢、性別を越えて楽しめるミュージカルであるということの証明が、わが家族においても立証されたことになる。